犬に似てる

「待て」はしないが「お手」はする。

入院手術もろもろ忘備録(前)

卵巣嚢腫摘出手術、終わりました〜!(ドドンッ!)

 
卵巣嚢腫発覚から2ヶ月半ほど。
「長いよyou、さっさと取っちゃってよ!」などと思っていたけど、仕事や予定をこなしているうちにあっという間に入院となりました。
 
 
入院は火曜日!(決戦は金曜日風に)
時間は10時と言われていたものの、車で15分楽勝〜!という思考のせいでギリギリの到着、そして駐車場がいっぱいで入院しにきたのに入れないというまさかの事態。
10分ほどで駐車場に入れたので急いで受付へ。大きなリュックと手提げを持ってるひとがすぐ前に並ばれていて(入院仲間!)と直感。受付のひとに遅刻を怒られるかなとヒヤヒヤしてたけど、お咎めもなし。良かった!
 
思えばこの日はとてつもなく平和だった。
 
だって特に痛みもなけりゃ熱もない。お願いしていた個室へ通されて、Kindle3DSで時間をつぶす。
(こ、こんなん…家でもできるやんけ…!)
午前ちゅうに入院する意味よ……。せめて昼ご飯食べてからの入院でも良かったのでは……。
しかしかわるがわるナースや薬剤師、先生がやってきて挨拶や説明。そして手術前最後の診察とこなしているうちに昼食前に服薬した下剤が猛威を振るいトイレとお友だちになりあっという間に夕方。
この時(ああ、個室にしといて良かったな…)と心から思った。どんだけこいつトイレ占拠すんねんって思われるところだった。
 
 
手術は水曜日!(決戦は以下略)
手術予定時間が17時だと判明したのは昨日。診察で「手術何時からって言われた? 17時? あーwww そのくらいにwww なるかもねwww」という先生の意味深な言葉が気にかかる……。
しかし先生、私は看護助手していた後輩から「手術時間は押してきますからね〜。早くなることもあるけど、大体押します!」と聞いているのだよ!
遅れると思って待っとくよ!
結果から言うと、この待ちの姿勢は正解だった。一時間近く押して、手術室に連れられて行ったのは18時頃。
手術台に横になってすぐに点滴のルートを取るナース二人。
私の右手にはすでに一つ穴が空いている。手術前から開始する持続点滴のルートがにっちもさっちも入らなかったからだ。ナース二人が「無理ですね! 手術室で入れてもらいましょう!」と完全に投げられた代物である。
ビビるくらいきつく上腕を締められ、擦られ、叩かれても血管は現れない(らしい)。
「ここらへんかな」というこっちが不安になる言葉とともに手の甲に刺されたが、失敗に終わるッ……!
「もう左で取りましょうか」と左腕も締め上げられる。右手はもう痺れてきている。感覚もなくなってきた。
「また失敗したらすみませんね〜」というこっちを完全に不快にさせる言葉とともに右手手首に刺される針。
右に刺さってるから左腕を締め上げてるそれを取れェェい!
失礼ながら、血管が出ない私も悪いんだけども、言っていいかい?
(こんの下手くそがァァァ!!!)
技術じゃないよ、対応がだよ。
三度目の正直でルート確保成功、酸素マスクを(もうちょい右にズラしてもらえます?)という位置に装着され、点滴からも麻酔を流され、(何をするだァァァーー!!!)と心の中で叫びながら私は意識を失ったのであった。
 
 
バルンカテーテル尿道に突っ込まれ、口から挿管を引っこ抜かれるという最悪な目覚めで私は意識を取り戻した。
寝落ちしそうになった直後に襲い来る喉とお腹の激烈な痛み。
(待って待って待ってめっっっちゃ痛い)
ガラガラとベッドごと部屋に運ばれたのが分かったのは、両親と夫の声が聞こえたからだ。目はなぜか開かない。開けようと思っても瞼が上がってくれないのだ。
「もう片方も腫れてたから切ったからね、内膜症も取っておきました。詳しくは元気になってから説明します」と足音を残して去っていく先生。
返事をしようにも声が出ない。喉が痛すぎる。咳ばかり出る。なんかめっちゃハアハアしてるひとになってる。
なんてことだ!これで耳も聞こえなかったら三ザルの完成じゃないか!
耳はしっかり機能していたので、母が涙ぐんで心配している声が聞こえる。父が「挿管してたから咳が出るんや」と説明。冷静か! 正解だけど!
「帰っていいのかな、先生の説明とか」「さっきのがそれやろ。帰ろ」「夫さんも、ほら」とさっさと帰り支度を始めている両親と夫。
夫の「頑張れよ…」という言葉を最後にシンと静まる病室。
 
(頑張れないッ!!!!!!!)
 
どこもかしこも痛い。そして寒い。勝手に体が震える。寒くて寒くて震える!
手術前にナースが用意していた電気毛布はこれのためか! こんな寒いの?! ここは雪山の山小屋か?!
それと喉とお腹が痛すぎる。息もしにくい。え? 死ぬ? これ死ぬやつちゃう? 私の死に目に会えなくていいの? 帰られてしまったぞ?!
何を大袈裟な、と言うなかれ。それほどまでに苦しかったのである。
自分の全体的な痛みを把握した頃、やっと目が開いた。
うっそ、酸素4L流されてるやん。
こ、この感触はオムツ?! ぎゃわー!
そんな中、右向きになったら少しはマシになると直感したのでのろのろと右側臥位を取った時に天使は現れたのだ。
夜勤のナース様である。
私の掠れて弱々しく途切れ途切れの声をしっかり拾って「寒い? 電気毛布しっかりかけますね」「痛み止め30分で効力発揮しますからね、それまで頑張りましょうね」
や、や、や、、、、、
 
優しいッ!!!! 泣いてまうやろー!!!!
 
こまめな訪室とバイタル測定は面倒だろうに、そんなことなどおくびにもださず常にこちらを気遣ってくれる。
酸素マスクは術後2時間ほどで「もう1時間ほどつけてられる?」と聞かれて「取りたい」と言ったら外してもらえた。
 
さて、地獄だったのはそこからである。
時間にして22時。
とっくに悪寒はおさまり、今度は熱に浮かされていた。痛いわ熱いわこれなんの拷問?
手術前のしおりを読み込んでいたので、術後6時間経過しないと飲水もできないし枕も使えないのは知っていた。
(喉が……喉がァァァ……!!!!!)
痛み止めが効き始めたのか、お腹の痛みはマシになってきたが、喉の痛みと気持ち悪さがどうにもならないのだ。
 
うがい!
うがいだけでも!
 
 
出来るわけないよね〜! 
 
あと4時間、何が起こっても耐えなければならないのだ。
もう気を失ってしまいたい! 麻酔でもいい!
頭はクリアな状態、眠れるような状態でもない。
 
詰 ん だ 。
 
 
 
術後は木曜日!(決戦は以下略)
何をしても痛みがついてまわる、唾液を飲み込むだけでも痛いという地獄はなおも続いていた。そして体が熱い。ようするに喉の乾きと痛みが倍増。
手術された直後に病院から抜け出す、みたいな描写をドラマとか漫画で見たことあるけど今完全に理解したあれは無理ゲー(確信)。
あと2時間で飲水、というところで全然眠る様子のない私にエンジェル(夜勤のナース様)は「気を紛らわしますか? テレビつけてもいいですよ! スマホ触りますか?!」など言ってくれたが、そんな場合ではないので「い、いいで、す…」と声を絞り出す。
実はスマホは手の届く場所にあったから既に操作済。スマホを持っているだけで疲れてしまうのでもうお手上げ。
そこからの2時間、ひたすら耐えに耐え、脳内CDを流し、スマホで時間を確認する度にまったく時間が進んでいないことに絶望し……ようやく2時間が経ってお白湯が飲めた時は感動の嵐だった。その感動は誤字だらけでツイートするほどであった…。
水分を取って精神的にも落ち着いようで3時から2時間ほど寝た(気を失ったのかもしれない…)ら、ずいぶんと楽になっていた。
点滴の交換にきてくれたエンジェルに「あの…みんな…手術のあとって…寝れるものです…か…(声かっすかす)」と聞けるほどの余裕!
 
「そうですね、お昼に手術したひとなんかは、お昼に寝すぎて夜寝れなかったりとか……興奮して寝れないというひともいますし……手術が夜までかかったひとは寝ちゃうのが多いんですけどね〜」
 
私も! 寝たかったです! そんなふうに!
 
「あっ、でも人それぞれですね!」
 
フォローありがとうございます! さすがエンジェル!
 
さて、早朝5時、当然のように寝られない。
しかしもう絶望はしない。
10時過ぎにはこの忌々しいバルンカテーテルを抜いてもらえるのだ! そして体を拭いてもらえる!
あと5時間でしょ? たかが5時間!
私は地獄の6時間を耐えた女! 全然耐えれる!
点滴のルートは夕方の抗生剤を入れるまで置いておかれるのも、全然耐えれる!
 
結論から言うと、全然耐えれた。余裕だった。
顔を見にきてくれた両親にかっさかさの声で挨拶。洗濯物を持って帰ってくれるというのでかっさかさの声で置いてある場所を伝える。
まだ点滴もバルンも繋がった「ザ・病人」の姿、ナースがバイタルを取りに来たのもあり「昼からまた来るわ〜」と去っていく両親。
……心配して来てくれたのか……洗濯物まで持って帰ってくれて……ありがとうううう…!
 
感動にひたっていると待ちに待った時間がやってきた。
まずは起きられるか確認。ベッドの頭部をギャッジアップしてなんとか端座位に。
「ちょっと歩いて見ましょうか〜」と言われる。
私、しってる……ここで歩けないとバルンカテーテル抜いてもらえないって……エンジェルが言ってた……。
ふらふらと歩けたので抜去のお許しが出る。ヤッター!!!!!
人としての何かを取り戻せた気がするよ……。
 
 
人としての何かを取り戻した私の病院での奮闘はもう少し続く!
 
 
 
 

いろいろ本気出して(ないけど)考えてみた

事の顛末はしくじりいぬきに書いた通りで四月に入院するわけだが、入院するのは実に二十五年ぶり。数字にすると恐ろしい、いつの間にこんなに年をとってしまったのか…!


それはさておき、幼少の頃私は入院のプロだった。川崎病で長く入院したのを皮切りに、肺炎、マイコプラズマ肺炎と入退院を繰り返してきた。そこから嘘のように元気になった私は川崎病の経過観察のためにそこそこ病院に通い、その途中に盲腸の手術で入院することになる。これが最後の入院である。


入院のプロなどと見栄を切ったが、実際に入院ちゅうの着替えやら何やらをあれこれすべてやってくれたのは母であり、私はただ患者ライフを送っていただけである。

今回、ひとり立ちしてから初の入院になるわけで、なんていうか、「どうしよう」の一言なのだ。


もう子どもじゃない。結婚すらしている。


着替えは、たぶん病院で借りた方がいい。病衣みたいなやつ。余計な出費になるけど夫に洗濯を頼むのも気が引ける。母に頼めばしてもらえるだろうけど、そこまでお願いするのも申し訳ない。しかもそんなにパジャマ持ってないし。いや、中身よ! さすがに下着は借りられない! 七日分? 七日分の下着?! マジかー…。むしろ手術に生理かぶったらどうしよう…手術後はしばらくバルーンカテーテル入れられて寝っぱなしなのに…。あー、それに入院ちゅうってやっぱりパジャマで一日過ごしててもいいものなの? むしろずっとスッピン?! 私はいいけどお見舞い来られた時気まずくない?! と、よく分からない疑問が止まらない。


部屋は周囲のすすめで個室にすることにしている。個室贅沢じゃないかなー、多床室なら同じ境遇の女性と喋ったりできないかなーと思っていたら、ナースに「ないない。おばあちゃんと同室とか普通にある」「消灯早いからテレビもスマホも気を使うよ」と言われて、なるほどならば個室だと考えを改めた。

か、…金なら…あるんや!


あとは、七日ほど一人暮らし状態の夫のこと。私は常日頃から「子どもじゃないんだから」を武器に、自分が遊びに行く時や夜勤の時の彼の晩ご飯を用意していない。

だって子どもじゃないんだから!

一人前の大人の男よ? お金も持ってるし自分の食べるものくらい用意できるでしょうよ。

しかしだ。

彼は自炊という言葉と無縁である。晩ご飯がない時はインスタントラーメンや袋ラーメンで済ませていることを私は知っている。それが一週間も続くのはさすがに可哀想な気がするのだ。しかもその間私は上げ膳据え膳(病院食)の身分。

まあ、ほか弁とか、コンビニ弁当とか、いろいろあるから、大丈夫か! 外食という手もある。だって 子どもじゃないんだもん! 入院するまでずいぶん猶予があるから、それまでにちょっとしたものを作れるようになってもらうという手もあるし。


などなど、たまに考えながら普通に過ごしている。

卵巣嚢腫で片方の卵巣を手術するわけだけど、大丈夫なところは残すと言われているし、驚くほど楽観的な自分がいる。

だって、これ治ったら、頻尿も解決、ホルモンバランスからくる顎ラインのニキビも解決。病院食でちょっとは健康的に体重が落ちるかも!

それに、そのうち子どももなんとかなるだろう。

しくじりいぬきで書いた通り、「できなくてもいいや。できたら嬉しいけど。できなくてもいい。夫と二人で面白おかしく生きていこう。子どもができたら三人で楽しく生きていこう」とすっぱり割り切れるようになったから、ものすごく心が軽い。驚くくらいスッキリしている。えーびばでぃごーごーすっきりー!とか歌いだせそうなくらいスッキリしている。

これまでは周りの相次ぐ妊娠・出産ラッシュ、親の期待、自分の期待、年齢、そういうもので焦っていないつもりでも、どこかで焦っていたのだと思う。

「子どもをもつ、もたない」は当人たちの自由だし、そもそも授かりものだし、って思ってはいても、不正出血を着床出血かもと思ったり、生理が来たら「あーあ」ってちょっとガッカリしたり、自分の勝手な期待がストレスになったりしていた。

だから排卵日検査薬も使う気になったのだし、婦人科に受診する気にもなったんだけど。

紹介された病院に行くまでは一時落ち込んで、妊娠している友だちがむしょーーーーーに羨ましくなったこともあった。

いいなあ…幸せだよねえ…いいなあ〜! 私もそうなりたいな〜! …とかさ。


ほんとおバカさん!!!!!!


妊娠してるから、幸せそうに見えるから、そのひとが幸せなんて分からない。幸せならそれに越したことはないけど。それは私の思い込みだ。他人の幸せは他人だけが決められる。私の幸せは私だけが決める。比べるなんて野暮で無粋で不毛だ。

よそはよそ、うちはうち。

いいじゃんね、私は私で子どもがいなくても夫と結婚した今すごく幸せで、これからも一緒に幸せでいたくて、それでいいじゃんね。

というわけで、今はもう大丈夫! です!


それが一番良い解決をみたなあと思っていることだったりする。

手術まで一ヶ月と少し、体調管理(熱発したら手術延期とかあるって聞いた)とぼちぼち準備していこうと思う。




しくじりいぬき〜俺みたいになるな!

「ちょっと〜、ブログ書いてないよ〜」とはてなから来たメールもスルーして年を越し、存在を忘れかけていたこのブログ。

あけましておめでとうございます(ここでは今年初だからね!)

親愛なる友人のようにはてなさんが「おいおい、ブログ〜!」と再度更新の催促をしてくれたわけではないが、ブログに書かなきゃ、という出来事が起こったので筆を…いや、何度かパスワードを間違えつつはてなブログにログインした次第だ。

 

早速本題だが、私はきたる四月に手術のため入院することとなった。

卵巣嚢腫である。

実は昨年の九月あたりから二週間あけずに生理がきたり、少量の不正出血が続くことが時折あった。「これはおかしい…」と感じてはいたものの、婦人科の受診に踏み切らなかったのは、おかしいぞと思う生理が来たと思えば次はいつも通りの生理だったりして、自分の中でイマイチ決定打に欠けていたからだ。

しかし、そろそろ子どもができてもいいな、と夫と意見が一致したこと、友人から「うちは排卵日検査薬使ったよ!」という助言から、今年に入ってすぐ排卵日検査薬を使い始めたところで「やっぱりなんか変だ」と確信するに至った。

排卵日検査薬が反応しない。二周期続けてだ。

相変わらず極少量の不正出血も続いている。

 

一月末、実家近くのレディスクリニック受診を決めた。たぶん産むならここになるだろうし、と軽い気持ちで選んだ。評判も良かったし。

問診表に記入してから検尿、そして先生の問診。

「あーこの基礎体温じゃ排卵してないね」「すぐ子どもほしいの?」「ホルモンの検査するから、血液検査します」「子宮頸がんの検査もしときます?」という流れから、あれよあれよと噂に聞いていたあの足をパッカーンと開かされる器具に座っていた。

内診は「オエッ」という感想しかなかったが、先生が看護師に「血液検査はいらない」と言った声を聞いて(へっ?)となった。すごく嫌な予感がしたのである。

簡易ベッドに寝かされてエコーの画像を見ながら説明を受けた。

 

いわく「卵巣がすごく腫れてる。一番大きいところは15、6センチあるね」

 

な、なんそれなんそれなんそれ。

 

「腹腔鏡の手術で取れると思うけどね。有名な先生がいるから紹介状を書きます。先生は人気だから予約取りにくいかもしれないけど」

 

いやいやいやいや。待って待って待って。

 

「しゅ、手術はいいんですけど、どれくらい入院にかかりますか?」

 

私は社畜ではないが、反射的に手術するなら仕事休まなきゃ!と思ったのでこの疑問が飛び出したのだが、先生からは「それはここでは何とも言えない」という答えしか返ってこなかった。なんとなくでいいのに、ヤブ医者め!(八つ当たり)

まさか「ヤブ医者め!」と口にはできないので、「はあ」と適当に返事して診察室を出た。

車に乗り込んで、家へと帰る道すがら、やっと動揺が追いついてきた。

子どもができないかもしれない、夫に話さなきゃ、まだ仕事ちゅうだしLINEはやめとこう、親になんて言おう。

いろんなことを考えて考えて、考えているうちに涙が出てきた。悲劇のヒロイン気取りか、と自分にツッコミを入れたところで涙は止まらなかった。自分のナイーブさに驚きつつ、そのまま泣きながら家に帰ったが、落ち込むより先に元気を出さねば!と昼ご飯を作ることにした。

割と重大な問題に直面するのだから、ご飯を食べて元気出さなきゃ!!というわけである。私は生きようとする意志が強すぎる。食欲をなくしてこういう機会に痩せたかったが無理な話だった。

ご飯を食べてから、早速ぐぐってみることにする。敵を知らなければ何ともならない。

「卵巣 腫れ」で検索。あのヤブ医者(八つ当たり)は病名を教えてくれなかったからな!

もちろん出てくる出てくる。

卵巣嚢腫、腹腔鏡での手術は三泊四日程度、費用は15〜30万円、手術後は妊娠しやすいゴールデン期、などという情報を15分程度で入手。ててててーんてーんてってて〜! いぬきはレベルが上がった!

 

 

レベルが上がったとはいえ、不安は消えなかった。だって、本当に卵巣嚢腫なのか、これからどうなるのか、全然わからないままだったからだ。

とりあえず、現状できることはあまりない。

1 紹介状をもらう

2 予約を取る

3 病院受診する

 

両親には「3 病院受診する」が終わってから報告することにした。今のこのいろいろ不確定な状態で知らせてしまうと不安にさせてしまうに決まっている。

仕事から帰宅した夫に事情を説明すると、…あー…「こいつデリカシーねえないっぺんお星さまになって?(湾曲的表現)」と言いたくなるような対応もしてきたため、グチグチと話が長くなってしまいそうだから割愛させていただく。

とかく、現在1~3までのすべてのミッションをクリアした。4 両親に報告 も済ませた。

「妊娠した」という報告ではないという心苦しさはあったが仕方ない。ちょうど母親の保険にかませてもらったところだったので「あんた保険入っといて良かったなぁ」と言われたくらいだ。表面上だけでもガッカリした顔を見せず、ただ心配してくれたのはうれしかった。

 

さて、話は戻るが、3 病院受診する は、とにかく時間がかかった。だが、紹介状の先の先生はさすがに歴戦戦士なのか対応もさっぱりしていてとんとん拍子に話と検査が進んだ。

「子どもは希望してる?」「で、できれば!」「はいはい、挙児希望ね」

あ、子どもも大丈夫なんだ!とすごくホッとしたのを覚えている。予約を取って病院受診するまで10日くらい経っていて、その間に「子どもできないかもしれないな、それでもいいか、うん、しょうがない、そういうことだってある」と自分なりに覚悟を決めていたので拍子抜けしたともいえる。

時間がかかったのは、MRIの待ち時間が1時間半以上あったためなのだが、MRIの画像はさすがに「おお…」と思った。

ほんまにあるわ。丸い球体が。しかもでかっ! これほかの臓器大丈夫? めちゃくちゃでかっ!

卵巣嚢腫だねー、大きいねー…いや、大きいな…これは大きい…」「子宮より大きくなってるねー」「測ってみる? 16センチと…10センチ…大きいねー」とあまりに「大きい」を連呼され、なぜか「お、大きいですかー////」と照れてしまいながら卵巣嚢腫の説明を受けた。

「漿液性の卵巣嚢腫ですね。サラッとした液が入ってます」

卵巣嚢腫で調べていたので、腫れた卵巣の中に血が溜まっているもの、液体が溜まっているもの、髪の毛や骨(!)ができているものがあることは知っていたけど、液体だったか…。

「膀胱押されてますねー、これ取ったら頻尿は解消しますよ」

頻尿はね、めちゃくちゃ自覚があった。

何しろめちゃくちゃ頻尿だから。

どれくらいかというと、レディスクリニックに入る直前トイレに行く→15分もたってないのに「検尿とってください」→絶望→普通に出る、というくらい。午前中は特に頻尿なのですよ…。

でも「当帰芍薬散(水分代謝をよくしてむくみをとる)飲んでるからだな」と思い込んでいたから、これが解消するのはうれしい…!

 

「で、手術ですけど、いつにしますか?」

えっ、いつって、選べるの? 先生めちゃくちゃ人気だからこの予約もなかなかの滑り込みだったんですけど!

「うーん」と言いながらカレンダーをめくる先生。いやいやいや待って待って待って、めっちゃめくってるやん、それ何月? なるべく早く! 早く取っちゃってほしいんですけどォォォォ!

「一番早くてゴールデンウィーク…後…」

さすが人気の先生ーーーーー!!!! 遠いーーーーーーー!!!!!!!!(病院受診は2/8)

「あ、四月空いてるとこあるね、どうします?」

「そこで! お願いします!」

「はいはい。じゃあ前日から一週間入院ね」

「一週間?!(長ない?!)あ、あの、仕事はどれくらいからしていいですか…」

「一週間は診断書で休み取れるよ。元気なひとは退院してすぐに働くけどねー」

「一週間でお願いします!」

「ははは」

「やっぱりちょっと休みたくって…えへへへ…」

 

そういうわけで、手術日とその二週間前に麻酔科の受診日が決まり、病院をあとにした。

13時半前に病院に来て…帰るのが17時半て…くそ…MRIめ…。

 

そして現在二月も末。

特になんの制限もないまま普段通り生活をしている。仕事もしているし、夜勤もしている。先生に「何か禁止することとかありますか?」(セックスしないほうがいいですか?とは聞けなかったさすがに。シャイだからさ…!)と聞いたら「お腹叩かないで」と言われただけだからだ。

職場の方も「これから子どもを産む大事な体なのに…!」と心配され、入院一週間こみの二週間の休みも難なく取れることになった。それどころか「そりゃ仕事はきつくなるけど、そんなの問題じゃない」「もう四月いっぱい休んだら?!」などと言われ「それは大丈夫です!(年休なくなるー!)」という会話をしたくらい。

 

皆言ってくれるのは、「見つかって良かった」に尽きる。

特に「結婚してなかったら、ちょっと不正出血あったくらいで婦人科行く? いかへんやろ? 旦那さんに感謝やな。排卵日検査薬すすめてくれた友だちにも感謝」と言われた時はびっくりした。それは感謝しすぎやろ、と思ったけど、確かに放っておいたらもっと大きくなって破裂、または捻転して激痛のち手術、という未来が待ち構えていたかもしれないのだ。

先生も言っていたが、「自覚あるひとなんてそうそういない」そうで、15センチ大に膨れ上がっても気づかないのは普通のことらしい。私が特別ニブいわけではなかった、よあった…。

でも、おかしいな、とひっかかることはあったのだ。

まずは顎ラインのニキビ。しばらく見なかったニキビが暴れだしたのは九月頃、暴虐の限りを尽くしだしたのは十一月末だった。皮膚科にいっても治らず絶望に沈んでいたのだが、答えが出た。

「顎ラインのニキビの原因はホルモン」「ホルモンを司るのはー?」「卵巣ー!」

あとは、不正出血、生理周期の乱れっぷり。

 

なんでその症状が出始めたときに病院に行かなかったの?と言われるかもしれないけど、「これくらい平気だろ」と思っちゃったからである。たぶんきっと、そういうひと多いんじゃないかな。「元気なんだから、自分に限ってそんなことない」って思いがちじゃないかな。

でも「これくらい…」と思わずに、少しでもおかしいな、なんか変だな、いやだな、と思ったら受診した方がいい。自分の体が出してるサインを見て見ぬふりしちゃいかんよな、もっと信じてあげなきゃな、と思うわけで。

次から「おかしい」と思ったら即受診する、絶対。もちろん夫や家族にもそれをすすめる。いざとなったら首根っこひっつかんででも病院に連れていく。

何かあってからじゃ遅いんだもんな。

不正出血があったり、生理が長いことこなかったり、生理周期がおかしかったりしたら、何もなければそれで良し、と思ってまず病院に行ってみてほしいです。

 

と、いう話でした!(シメ方がわからんわ!)

 

 

しくじりいぬき~俺みたいになるな!~ 完

 

 

セックスのことはそれほど

私はツイッターのアカウントを4つ持っている。
一つめ、大昔に作ったアカウントで、たぶんリア垢に分類される。しかし最終ツイートが2013年7月4日。消していいかもしれない。
二つめ、腐った女子であるので、そういうアカウント。結婚してからこっち、ツイートがめっきり減っている。とてつもなくTLの流れが速く追い切れない。アニメの感想リアタイとかされるから。
三つめ、ダイエット記録アカウントのために作った。消していいかもしれない(お察し)。
四つめ、心機一転、言いたいことを言うために作ったアカウント。このブログの存在を知っているのは間違いなくこのTLのみなさん。
四つめのアカウントは居心地がいい。会ったことがないひとばかりだけど、友だちが思い思いにぺらぺらしゃべっているのをふむふむと聞いているような楽しさがある。
あれ、きょうはあの子がいないな、最近あのひとツイしてないな、さみしいな、元気かな、忙しいのかな、と思ったりするから、勝手に友だちのような気持ちになるのだろう。
そして、この四つめのアカウントで驚いたことがある。

みんなセックスめっちゃ好きやん! ということ。

特に女の子な、女性な、そこのあなたな。

なんというか、セックスの話って、タブーなところがあるでしょう。思いっきりプライベートなことだし、性的なことは「いやらしい」から隠されることが多いし。
でも、四つめのアカウントのTLはそういう話があふれている。
すごくあけすけなツイートも見るし、ほのかに香らせるだけのツイートもある。
もちろんセックスだけであふれているTLではないが、ひときわ輝くこの単語。中学生か。
余談だが、四つめのアカウントを作った時はそこまで「セックスしたい」と日常的に思ってはいなかった。
むしろ「あー、次のデートでまたセックスするのかな」「忘れないようにお手入れしないと…めんどくさいな!」「あんまりセックスばっかりするのもなあ…」などと思っていた。
本当だ。
彼氏に対して「なんでそんなにセックスしたいんだ?!」と思っていた。
それが今やTLの「セックスしたい」ツイに「わかる」と力強く頷いてしまう。
明らかにTLの影響を受けている。
あ、そういうこと言っていいんだみんなそうなんだ、へえー、えっなにそれいいなぁ、なあなあそういう時ってどうしてるの、だとか、話しかけたい。


実際に友だちとも喋りたい。


でも、できない、んだよなー!

やっぱり恥ずかしさが先に立つ。現に私は仲のいい友人たちと「普段のセックスについて」話したことがない。
どんな風にはじまるかとか、夜するか朝するかとか、そういうソフトなことについてもだ。
「うちは平日は無理って話してるよー、冬は寒いから絶対できない」と言われて「そうなんやー、うちは平日休日あんまり関係ないかなー。寒いっていうのもないし」と返した、その程度。
特にその子は私の親友で、同じく既婚者。結婚する前からお互いの彼氏も合わせて仲良くしており、突っ込んだ話をしてしまったら気まずくなるかな、と考えてしまったのも理由のひとつ。
結婚前、その四人で旅行に行った時、私は親友に聞きたくて、でもどうしても聞けなかったことがある。
宿泊先のビジネスホテルでは二部屋に分かれた。
晩御飯は地元の居酒屋で。カツオのたたきに舌鼓を打った。とにかくおいしかった。お酒を飲んでいないのは私だけだった。
食べたあと、別行動しようかという話になった。「帰ってきたらうちの部屋に来て! 四人で飲も!」と親友さんは言い、彼氏と商店街の散策に出かけた。
私と彼氏(今の夫)が取った行動は、散策などせずホテルに直帰。
親友さんの言葉は完全に社交辞令と受け取っていたので、なんというか、当然ながらセックスした。親友さんたちの部屋には行かなかった。
当時、お互いに実家暮らしだった私たちにとって「お泊りイコールセックスチャンス」だったのだ。
宿泊地までのドライブ、観光、おいしい料理、ぜんぶ旅行の醍醐味だ。当然、めちゃくちゃ楽しい。全力で楽しむ。
でも、言ってしまえばそれらすべて前戯。ベッドに入ってからが本番。
そういうわけで、メインディッシュを逃すわけにはいかなかったのだ。
そして翌日、何時に朝ごはんね、とも決めていなかったので、朝からセックスしていた。ひとだんらくしたところで「朝の散歩行ってるとこ! もうちょっとしたら部屋に迎えに行くから朝ごはん食べに行こう」とラインがきた。
それならと着替えたものの、来ない。まだ来ない。
まだもやっとしたいやらしい空気を残していたので、そっちに流れるのはすぐだった。
ただ、今回は時間に制約がある。
指でなかをいじられ、あんあん言わされ、「もー何すんの。いつ来るかわからへんのに!」「ごめんごめん」なんていちゃいちゃしていると呼び鈴が鳴ったので、文字通り私たちは飛び上がった。
セックスしてました、とバレるのは恥ずかしい。
いや、どうせそっちも夜はしてたんでしょ、と思ってはいるが恥ずかしい。
「お、おはよ~」と言う私は不自然な笑顔になっており、親友さんには「何笑ってんの?」と言われ、彼氏には自然にしろとばかりお尻を叩かれた。
朝食バイキングで卵焼きを取りながら、私は親友さんに「昨日の夜何してた?」と聞いた。行けなくてごめんな、と前置いて。
「何って、おつまみ買ってきたから飲み直したよ。そんで寝た」
思わず、それだけ?! 寝ただけ?! と聞くところだった。
えっちした~? と聞きたかった。
でも聞けなかった。でも心底聞きたかった。今からでも聞きたいくらいである。聞けないけど。

それはまさに親しき仲にも礼儀あり(?)

もちろんツイッター上に礼儀がないわけではない。
顔が見えない、声も聞こえない、文字だけのツイッターだからこそ感情が伝わりにくいと思うので、リプする時は割と神経を使ったりする。
距離が近いかな、仲良しって思ってもいいかな、と思うフォロワーさんには軽くリプしちゃうけど。

話がそれた。

とにかく、セックスの話だ。
セックスについてのツイートの多いこと!
セックスしたいのツイートの多いこと!
それだけ日常的に、実際にセックスについて話したいけれど話せないひとが多いってことじゃないのか。
ぶしつけに無遠慮に下世話に話したいわけじゃない。そういう話題じゃない。
でも、普通に、他愛ない話をするみたいに、セックスの話がしたいのだ。
なんでかって言われると、私に関しては、たぶん好きだから。好きなことについてって話したいもん。
話題にしたいもん。「あのドラマ観た?」「今週のジャンプ読んだ?」みたいに。
そんで、「今週の展開アツかったなー!」とか「あのセリフ最高じゃなかった?!」とか、具体的にわいわいきゃっきゃしたい。
したい、と言っているうちはできない、とどこかで聞いた気がする。
でもいつか、この四つめのアカウントのフォロワーさんと会うことができたら、絶対にセックスの話をしてやるんだから。
「で、最近どうなの?」「えー、そっちは?」とか、いちゃいちゃひそひそ話したい。
もちろん、それ以外の、他愛ない話も。
何しろよく知っている気になっているのに会ったことがないのだから、聞きたいこと知りたいこと話したいことがたくさんある。
きっと、いつものざわついたTLを追うみたいに、友だちのおしゃべりに耳を傾けるみたいに、自然にわいわいきゃっきゃできる気がする。

あと、「旅行先では絶対セックスするよね?!」「むしろセックスするために旅行するのでは?!」と暴論を振りかざし「エロ旅行だ~!」と盛り上がりたい。

犬に似てる(自己紹介)

私のことである。

犬に似てる。

たぶん4歳のときだったと思う。中途で通いはじめた幼稚園で、いきなりこう言われた。相手はたぶん同い年の女の子だったと思う。もしかしたら年上だったかもしれない。名前も覚えていない。気の強そうな表情だけは覚えている。ちなみにびしっと指をさされて言われた。

私は当時から犬が好きだったのでうれしかった。家に帰るなり母に「幼稚園で犬に似てるって言われた!」と報告したが、母は「まあ失礼な!」と驚いた様子だった。

そうか、犬に似てるとは「失礼にあたる」ものなのか。

そう理解したものの、どうにもこうにも犬は好きだし、自身が戌年なこともあって「犬に似てる」んだろうな~とぼんやり思ったまま大人になった。

周りからもだいたいがそういう評価。

たぶん、本当に犬に似てるのだろう。

好きになったひとは好きなまま、嫌いになりきれない。自分からは決して裏切らない。たまに噛みつくこともある。甘噛みもする。気質もたぶん犬。

ただ、モニターとして行ったエステで初対面のお姉さんに「いぬきさんって犬顔ですよね!」と言われたときだけはびっくりした。

 

犬顔 #とは

 

友人からは「ゴールデンレトリバーに似てる」と言われている。

顔も犬に似てるのかもしれない。